DSSC
「色素増感太陽電池のための包接錯体を含む新規機能層の創製」では,種々のシクロデキストリン(CD)を用いた色素吸着機能層を導入し,真のエコな色素増感太陽電池(DSSC)の構築を目指す.
現在使用されている色素は1 gあたり7万円を超え,生産するだけでも高度な技術や環境への負荷は否めない状態である.そこで,高価な色素を必要とせず,安全な色素を選択し,安価で,安全性の高い技術を確立することが真のエコデバイスとして重要な点の一つである.そのために,新規機能層の導入を提案し,その材料には,機能性食品に用いられ,安価で安全で,バイオマス材料(トウモロコシ原料)であるCDを用いた,色素吸着層の導入における技術を確立し,最終的には色素分子(Dye)を浸漬・混合するという簡便な技術の確立をめざす.最終的に身の回りで使えるDyeを用いたDSSCデバイスの開発に繋げる可能を有する.