★食料として…
高たんぱく低カロリー、かつビタミン、鉄分、亜鉛の含有量が高く、脂肪が少なく筋肉質、加えて独特の野生の香り、DHAも含むことから、ヘルシーな肉料理の食材、ヘルシーで栄養も豊富、ジビエ肉ならではの、様々な効果が期待できる。
ジビエ〔鹿肉〕
カロリーや 脂質は牛肉に対して、それぞれ3分の1と5分の1と低く、タンパク質や鉄、ビタミンB12、カルシウムはそれぞれ牛肉に対して、1.4倍、1.7倍、1.7倍、2.9倍と高い。
機能性成分として、 中性脂肪を減少させる働きがある DHA(ドコサヘキサエン酸)を含み、アミノ酸の一種の「アセチルカルニチン」は牛肉の2倍多いといわれている。ちなみに、 脳機能向上やストレス軽減、疲労回復の効果があると知られている。
ジビエ〔猪肉〕
ビタミンB2 や 鉄分、 ビタミンB12 はそれぞれ牛肉に比べて、2倍と4倍 、3倍と高く。 猪の脂身はコラーゲンが含まれている。
ジビエ〔体・健康づくり〕
ビタミンB12は、肩こりや腰痛の原因となる末梢神経の傷を治す効果があると言われている。また、ヘム鉄と呼ばれる鉄分は人間の身体に吸収されやすく、貧血や冷え性を予防する働きがある。メタボが気になる中年男性や育ち盛りのお子様、貧血気味の女性にもぴったりの食材の一つである。
良質な筋肉をつくり、健康的な体型づくりにひと役といわれ、厳しい体調管理を求められるアスリートに適し、一般的にダイエット食や高齢者の介護食としても注目が集まっている。
★ 社会貢献として
今まで、ただ処分していた捕獲された野生鳥獣の生命も無駄にならない。ジビエの活用で地域活性化が考えられ、地域の外食産業や加工品開発と販売が活性化すると考えている。また、ジビエを普及することにより、農林業者や猟師の助け、食肉として有効活用を図り、地域及び大都市圏の飲食店でのジビエ料理の提供が進むものとして考えられる。また、間接的ではあるが、里山、森林や野山の環境保全にも役立ち、、環境保全に関わる取り組みの一つとして考えてもよいと思われる。
★ これぞ、ジビエという醍醐味!
家畜として育てられた動物は飼料をはじめ、中には直接的に抗生物質のお世話になっている可能性が高い。ジビエは野生(ソバージュ)である動物はそれは存在しない。化学物質の過敏の方には最も自然な肉となる。また、欧州の文化との共存において、日本でいう魚と日本酒のような取り合わせの食文化をジビエもワインなどと合わせ、グルメとしての趣向を高めることができる。
参考文献
- 信州ジビエ普及実行委員会 (参照日2019.1.12)
- GIBIERTO 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
- 農林水産省 (参照日2019.1.12)
- 一般社団法人日本フードサービス協会 (参照日2019.1.12)