CdTe太陽電池とは?
カドミウム(Cd)、テルル(Te)によって、構成され、日本では販売実績が乏しく、価格が安いが、欧米などで大規模発電所に利用され始めている。
毒物のカドミウムを使用するが、製造時に使うエネルギーが少なく、環境性能が良い。
モジュール化
日本では売られていないが、価格が安く。欧米では利用され始めている。また、カドミウムをリサイクル制度が導入されている例がある。
性能
長所
- 1.高温時の出力低下が少ない
- 日射量は多いが高熱による発電量低下のデメリットがある地域に有効
- 2.薄膜化により資源を有効活用できる
- 光吸収係数が高く薄膜化が可能
- 3.製造コストが低い
- 成膜工程が比較的低温かつ短時間で可能なため
- 4.エネルギーペイバックタイム*が短い
- 成膜工程が比較的低温かつ短時間で可能なため
- *エネルギーペイバックタイム ;太陽電池の製造時に消費したエネルギーを、発電した電力で回収するために必要な時間
- 成膜工程が比較的低温かつ短時間で可能なため
短所
- 1.変換効率が高くない点
- ファーストソーラーの主要製造ラインの太陽電池モジュール変換効率16.4%( 2015年第4四半期)
- ファーストソーラー研究用セル;22.1%
- 2.原材料に毒性の高いカドミウムを含んでいる
- 人体に有毒なカドミウムを主原料
- 環境負荷の面からの懸念
- 人体に有毒なカドミウムを主原料
- 3.原材料に希少金属(レアメタル)であるテルル使用
- レアメタルであるテルル(Te)の資源量
コスト
製造コストが安く
構造
- 1.ごく薄い膜状の構造にできる
- 2.CdTS太陽電池の化合物半導体のバンドキャップ*は1.5 eV
- *バンドギャップ:電子の動きを制御する禁止帯
実装例(HP公表分)
ファースト・ソーラー社;プロジェクト
- Thin-film CdTe太陽電池
- 欧米で販売量を増加させ、2009年には太陽電池の生産量で世界トップのメーカーとなった実績
- 使用後に無償で引き取り、製品に含まれるカドミウムをリサイクルする制度を導入
都道府県 | 設置場所 | 設置容量 | 設置写真 |
栃木県 | FS那須郡那須町高久甲1発電所 | 1.96 MW | 設置写真 |
栃木県 | FS那須郡那須町高久甲2発電所 | 1.96 MW | 設置写真 |
栃木県 | FS宇都宮市宝木本町2発電所 | 1.96 MW | 設置写真 |
参考文献
記載準備中