豚コレラが発生中(ジビエにも影響!!2019年2月)
定義
定義;ブタの急性熱性伝染病で, 豚コレラウイルスの感染
法律
家畜法定伝染病に指定
予防
強毒株からの継代により作出された生ワクチンによって、予防接種が施され、免疫効果のある予防法が日本では行われていた。1992年(平成4)以来、国内での発生がないことから、1996年度より豚コレラ撲滅対策事業
3段階による防疫措置
- 第1段階;豚コレラワクチン接種の徹底を図る
- 第2段階;本病の清浄化を確認した後、
- 都道府県ごとにワクチン接種中止地域を検討、実施
- 第3段階;全国的にワクチン接種の中止を行う
2007年4月国際獣疫事務局(OIE)の規定に基づき、ワクチン接種をしない「豚コレラ清浄国」に認められている。
感染・伝染
接触感染、経路として、消化器または呼吸器から侵入。
伝染力;きわめて高い。
発病
発病条件
年齢、性、季節を問わず容易。
感染後の病状
5~7日の潜伏期を経て、40~41.5℃の高熱を発し、元気消失、沈うつ、結膜炎、便秘、下痢となり、歩様はふらつき、起立不能。いわゆる、後躯麻痺(こうくまひ)となる。
四肢のけいれんをおこし、体表の各部に特徴的な出血斑(はん)を生じ急性死する。その際、、細菌性の肺炎などを併発する場合がある。
致死率
極めて高く、致死率は子ブタでは100パーセントに達する。
治療
治療としては有効な薬物はない。家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)および特定家畜伝染病防疫指針に基づき、発生があれば殺処分による防疫措置。
参考文献
- コトバング、豚コレラ (参照 2019.2.24)
- 日本における豚コレラの撲滅 動衛研研究報告, 2013, 119, 1-9.
- 一般社団法人予防衛生協会 (参照 2019.2.24)